コッホは、FDBの開発条件「丈夫で、美しく、機能的、そして手軽な価格」の基、このBook caseをデザインしましが、このベーシックなデザイン、組み合わせて使える機能性は今数多くあるボックス型シェルフの基礎となっていると言えるでしょう。
美しさとは、その物自体の見た目は勿論の事、実際に使った時に他のアイテムと調和でき、それぞれのテイストを損わないデザイン性があるもの。今ではたくさんの収納アイテムがありますが、半世紀も前の1944年にデザインされたものが、今ここに存在する理由。それはこのBook caseから感じることができます。
縦横の比率が美しく設計され、程よいアールが施されたディテール、刻み組みつぎになった接合部はデザイン性もよく、それに負けないだけの強度もあります。
積み重ねて使う事で使い方の幅はより広がり、背板には壁掛として使用できるように、ビス穴の加工が施されているので、壁掛けシェルフとしてご使用いただけます。
マテリアルにはオーク無垢材を使用し、木の温かい印象を与えてくれ、色味が深く経年変化する過程も楽しめる。使うほどに愛着が湧いて、手に入れた時よりも大切な存在へと変わっていくアイテムです。
奥行きの異なるサイズバリエーションが3つあり、使用スペースに合わせてお選びいただけます。
Mogens Koch / FDB Mobler / Denmark
Oak lacquerd
Size / W360 D200 H540
W360 D280 H540
・サイズ、仕様により価格が異なります。
・自然の木材を使用しているため、木目には個体差がございます。
・国内在庫欠品の場合は、数か月お待ちいただく場合がございます。
・詳細はお気軽にお問い合わせください。
Book Case / Mogens Koch
1866年、デンマークでは一般の人々が日常に不可欠な食品をより最適に入手出来るよう、地域神父クリスチャン・ソンネが流通の仕組みを構築し、FDBの前身となる協同組合を結成。
その後、デンマークのユトランド半島で日常生活協会を統括していたセブリン・ヨーエンセンは、ソンネが発足したような仕組みを持つ様々な分野の協同組合を一つに束ね、1896年1月1日にFDB=デンマーク生活協同組合連合会を設立。
1942年にインテリア事業の角度から消費者の生活水準向上を目指し、FDB内に家具部門が組織化されFDB MOBLERは誕生。
「丈夫で、美しく、機能的、そして手頃な価格」という当時としては画期的で過酷な開発条件のもと、妥協のない商品開発と職人たちの巧みな技術力、北欧の歴史や地勢によって生まれた文化、その全てが必然性を持って混ざり合い生まれたFDB MOBLERの家具は、デンマーク国民の暮らしをより豊かなものへと変え、それはまた人々の美意識をも向上させることに繋がりました。
デンマーク近代家具の父と称されるコーア・クリントに師事したボーエ・モーエンセンがFDB MOBLERの初代企画デザイン担当責任者に就任し、ポール・M・ヴォルタが2代目を務める。ハンス・J・ウェグナーなど名だたるデザイナーがプロジェクトメンバーに名を連ね、数々の名作を世に送り出し、それらはその後に生まれたデンマーク家具の模範となり、今日目にする数々のデンマークデザインが生まれたのです。
コーア・クリントの弟子でデンマーク家具黄金期の礎を築いた一人。デザイン学校で後進の指導も行った。自身の生活から見出した機能主義を原則として住宅、家具、テキスタイル、銅製品、記念碑のデザインや執筆など幅広い分野で活躍。